導くとは?

【13】導くとは?【三谷英久】

ブログ【11】先導するとは?の中ではまず「先」の部分についてお話しをしました。
先を示すとはどういうことだったかというと・・・
先を示すとは?

先を示すとは、「目的」「目標」「ゴール」を明確にするということです。
あえて順番をつけるとすると

(1)ゴールを明確にする
(2)目的を示す
(3)目標(中間目標)を定める

となるでしょうか。
チームメンバーが皆同じ方向を向いて進んでいくこと。
 
日々のお仕事の中ではそういったことは当然みんなが理解しているもの、と思いがちになりますが、時に立ち止まって目指す方向を確認したいところです。 
上司が「こっちがゴールだ!」と思っていても、部下は違うところを歩んでいた、なんてことがあってはお仕事が上手くいかなくなってしまいます。
イメージがズレていないか、時々確認されることをお勧めします。
 
さて、「先」が明確にメンバーと共有できたら、今度は「導(みちびく)」です 
すなわち、メンバー全員を目標(ゴール)に導いていくことです。 
リーダーであれば、メンバーをそこに連れて行くことが大事な役目になりますね。
 
さて、この連れていく方法をどうしたらよいのでしょうか?
 
かつてのリーダーの姿というと、「メンバーを強く引っ張っていく人」といった印象が強かったように思います。
 
実は、このイメージはいまだに強いように感じます。

企業で若年層向けに研修を行っている際に聞くことがあります。 
「将来リーダーになりたいなと思う人、手を挙げて下さい!」
近頃ではあまり手があがりません。 

「どうしてリーダーになりたくないのですか?」と続けてきいてみると、
「人の上にたって強く人を引っ張っていくのはちょっと・・・」とか、
「あんな風に忙しそうにしているのを見ていると自分はああなりたくないです」など、 
「そもそも自分はリーダータイプじゃないので・・・」
という回答が多く返ってきます。
 
ここ数年、こういった回答の傾向が強いように感じます。
それとは対照的に
 
「チームとして成果を出すことはとても大事」とか
「一人一人がリーダーシップを発揮していくことって大切!」
 
というお話しも良く出てきます。
 
けれども「リーダーはちょっと・・・」ということのようです。
「数年先には彼らもリーダーになってもらわないと・・・」というのが会社としての想いですし、彼らも「そうだよなぁ」とはなんとなく感じているようです。
 
そこでさらに先導者のイメージを「先」と「導」に分けて色々聞いていくとこんな意見が聞かれました。
 
 
「先を示すことはできると思います、けれど強く引っ張っていくのは自分の役目ではないのでできません」 
目標を定めることはできるけど、導くことが苦手ということのようです。
 
確かに目標設定にあたっては、上司からチーム全体としての目標の提示があったり、あなたのチームはこういったことを成し遂げてほしいといったリクエストもくるので、比較的わかりやすいという印象があるようです。
 
ただし、「導く=引っ張る」ということが苦手ということのようです。

そこで、最近トレンドになっているリーダーシップの在り方として「サーバントリーダーシップ」についてご紹介をするようにしています。 
そうすると、「あ、それなら僕でも出来そうです」「それならやってみたい」という声があがってきます。
サーバントリーダーシップとは?
 
サーバントとは、「奴隷」とか「召使」という意味です。
奴隷型リーダーシップというのはいささか嫌な感じもしますね。
なので「助ける」とか「サポートする」という意味合いで解釈しておきます。
 
つまり、サーバントリーダーシップとは、
メンバーひとりひとりがゴールに向かって歩むための「手助け・支援」をすることで全員がゴールにたどり着けるように関わるリーダーの在り方

という言い方ができるのだと思います。
 

まずはメンバーに対して、手助けや支援をすることで相手からの信頼を得ることがスタートラインです。 
強く引っ張ることは苦手でも、これなら出来そうという人は多いように感じます。
確かに、大きなことを成すには強いリーダーシップを発揮するリーダーがそこに存在する組織やチームは強く前進していくことでしょう。
 
要はどんな形であれ、メンバーや仲間をゴールに導くことができれば立派なリーダーと言えるのだと思います。
どちらが良いということではありません。
 
自分にあったリーダーとしての在り方を自分自身の中に作っていく。 
日々の仕事の中で自分自身を見つめてみてはいかがでしょう?

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