やってきて良かった!

【12】やってきて良かった!【中西勇樹】

参加者が笑顔でこんな感想を伝えてくれました。
 
「いやー、最高に気持ちよかったです。いま取り組んでいることを話したら、みんなで聞いてくれて承認してくれたので、これをやってきて良かったと思いました。やる気も増えました」

これはある研修の1シーン、コーチングで扱う「承認」のグループワークの後の感想です。
発表者が「いま取り組んでいること」に対して、他の3名の参加者が「承認のメッセージ」を伝えたところ、このような喜びの声を共有してくれました。
私自身がこの言葉を聞いて「やっぱり、承認って大事だな」と改めて感じる機会となりました。
承認とは「相手の存在、行動や発言などの事実を認めて、本人に伝えること」をいいます。
職場でお互いを認め合い、相互に尊重する関係性が築ければ、お互いをサポートし合う気持ちも育まれてきます。
心のストレスも減り仕事に取組む意欲も高まります。
心理的な安全性が感じることができ、アイデアや思ったことがどんどん共有できると新しい行動や成果にもつながります。
 
みなさんは、普段職場でどんなコミュニケーションをとっていますか?
次のような会話、職場で交わされていそうですね。
 
「課長、この仕事は、いろいろありましたが、無事に完了しました」
「そうか、おつかれさま。すこしトラブったみたいなので今度は気を付けてね。じゃ、次はどうするの?」
「〇〇しようと思います」
「了解、引き続きよろしくね」
 
いかがでしょうか?
職場の会話としては、報連相がしっかりできている会話といえるでしょう。

でもこんな会話の中でも、「承認」、相手の行動や言葉を受け止め、感じたことを本人に伝えてみてはいかがでしょう。
ちょっとした関り方の違いで、相手との関係性が、大きく変わってくるかもしれません。
相手がやってきた努力を認めて「がんばってきたね」と伝える。
相手が続けている活動を認めて「ずっと続けているね」と伝える。
相手の話す言葉をしっかり聞いて「そう思っていたんだね」と受け止める。
 
相手からこのような「承認のメッセージ」をもらうことで、「ちゃんとこの人に見てもらえている」と、自分の存在を認めてもらえたように感じます。
 
忙しい職場では、報連相だけでも精一杯になりそうです。
そんな中で、意識を相手に向けてその行動をみて、感じたことを伝えていく。
少しずつでも普段の仕事に取り入れてみませんか?

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